2010年9月9日木曜日

『劣等感との戦い』

『劣等感との戦い』


高学年になっても一向に成績は上がらず、劣等感そのものが消えることはなかった。

しかし、お陰で私は、海や山で活発に遊ぶようになった。

夏には一人で海へ出て漁師さんに小さな船を借りて櫓(ろ)をこいで沖へ出た。ある日、小さなてんま船を借り、海の沖で釣りをしていた。キス・メバル・アイナメなどを手釣りで釣るのだ。

きっと誰かが学校へ通報したのだろう。学校の職員室に呼び出され、1・2時間こっぴどく叱られた。小学生が海の沖で一人で釣りをしているのだから叱られるのも当然といえば当然である。

先生は家にまでやって来た。父に叱られると思っていたが父は私にこういった。「海は潮が読めれば(潮を読む:潮の流れや風を経験や感で知ること)安全だ!国道や県道のほうがはるかに危険だ!」と言った。父は私の遊びを肯定してくれていたのである。


秋には山へ入り、しめじ、茶しめじ、ねずみたけ、じこぼ、いぐち、はったけ、マツタケといったきのこをとった。きのこの種類や生える場所もすべて熟知していた。

春には蕨(わらび)や太郎の目などの山菜をとった。私しか知らない池エビの生息場所があり、そのエビを取り、釣り道具やさんに売って小遣いにしていた。山や海は私の世界であった。


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