2010年9月3日金曜日

『たった一つの自信が人生を変える。』

中学に入り、クラブ活動で水泳をはじめたことにより、体は少しずつ丈夫になっていった。なんと中学2年の新人戦で県優勝したのだ。これは極めてラッキーで強い選手がほとんど怪我や病気で棄権したためだった。

それでもバカにされているのではないかという「劣等感」は消えなかったのである。

潜在意識に刻み込まれた「劣等感」はそう簡単に消えるものではない。

「そろそろ勉強しようか!」「やればできるとおもうよ!」と兄が声をかけてきた。

算数や数学は日本では九九(くく)が出来ないとさっぱりわからない。まだ九九が出来なかったのだ。


私は九九を必死で暗記した。中学二年の夏休みであった。私の周りはみんな因数分解をしていた。

当時の学校の先生にこの本を持っていく勇気はない。これは劣等感ではなく、私が経営をしている知ったら気絶するかもしれないからだ。

それから懸命に勉強をした。生まれて始めて1日に10時間近く机の前で勉強をした。何とか地元の普通科進学高校へ入学した。このときに『劣等感』から始めて開放されたのだ。

大学を卒業し、サラリーマンになったが父も母も病弱なので24歳で結婚し、故郷に帰った。

27歳で母が病に犯され、私が小さな小売店を引き継ぐことにした。3年後母が他界し、翌年追うように父も他界した。

私が少年期に会得したものはまさに「劣等感」である。とても稀有な少年期であったがこれが生きるエネルギーの元になっているといっても過言ではない。

「おちこぼれ」と「劣等感」はまさに同じものである。


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